フィギュアケース UVカットを検討中の方向けに、まず必要・不要の判断ができるようチェックポイントをまとめました。
必要な場合は選び方とおすすめ、不要なら代替策まで、一気に解説します。
目次
まず読む：関連ガイド
- 総合ガイド（全体像）
- 内寸・外寸・余白の公式（サイズの決め方）
- 素材比較（アクリル/ガラス/ポリカ）
- どこで買う？（最短入手とチャネル比較）
- 100均の現実（小型の代用域）
- UVカット（大型向け）（H30cm超の選び方）
【結論】こういう環境ならUVカットを選ぶ
- 直射日光/明るい窓際に置く予定 → UVカットケース推奨＋フィルム/遮光の併用
- 日中ずっと明るい部屋（レース越しでも） → UV対策があると安心
- 長期展示（数ヶ月〜）や白/蛍光色塗装が多い → UV対策の優先度高
- 暗め・短時間展示・LED中心 → 配置と遮光で代替可
メモ： 一般的なアクリル板も一定のUVは減らしますが、波長帯と展示環境で差が出ます。
日当たり良好・長期展示なら、数値が明記されたUVカット仕様が安心です。
UVが与えるダメージ（黄ばみ/退色）と光源の違い
- 黄ばみ/白化：PVCやABSは紫外線・熱・酸化の影響を受けやすい。
- 退色：塗装の染料・顔料が光で褪色。一般に直射日光 ＞ 蛍光灯 ＞ LEDの順で影響が出やすい。
- ケースの役割：UV低減に加え、前扉＋密閉性でホコリ抑制。掃除・出し入れの手間も軽減。
ケース以外の代替策：窓用UVフィルム/遮光/配置 と 100均での限界
- 窓用UVカットフィルム：室内に入るUVを低減。ケースと併用で底上げ。
- 遮光/レイアウト変更：直射を避け、窓から距離を取る。カーテン・ブラインドも有効。
- 照明の見直し：LED中心＋点灯時間短め。
- 100均ケースの現実：PET/PS主体でUV表記は稀。小型の防塵カバー用途が中心。→ 100均の現実
環境対策で足りるケースもありますが、日当たり良好/長期展示なら、やはりUVカット仕様のケースが安心です。
UVカットケースの選び方（カット率・板厚・扉・密閉性）
- UVカット表記：公称カット率（例：99%台）が明記か。無表記は代替策と併用を。
- 開閉方式：前扉（マグネット/ヒンジ）は観賞・掃除が快適。カバー型は防塵に有利な場合も。
- 密閉性：扉の当たり/防塵パッキンの有無でホコリ侵入が変わる。
- 板厚/剛性：大型は板厚・コネクタの強度を重視。
- 背面ミラー：映え/明るさUP。貼付式は施工の手間あり。
- サイズ：内寸基準で、上部20％の余白＋横/奥行＋2〜3cm。→ 内寸・外寸・余白の公式
【価格帯別】UVカットおすすめ3選（安価/バランス/高級）
以下は代表例です。数値はメーカー公称値に基づき、価格・仕様は変動します。購入前に最新説明をご確認ください。
① 安価モデル：八番屋（前扉・積み重ね設計/公称UV仕様）
- 特徴：マグネット前扉、棚板、積み重ね構造、配線ホール。
- 目安サイズ：約W29×D25×H40cm級。
- 向き/不向き：コスパ重視。仕上げ精度は個体差レビューも。
コスパ重視の購入先
② バランス型：HYPE GUARD®（公称UVカット99.3%/前扉/背面＆台座ミラー）
- 特徴：前面マグネット扉、防塵パッキン、背面＆台座ミラー、手袋・クロス付属。
- 公称：UVカット99%台。
- サイズ展開：W20×D20×H30cm級〜L/ワイド等。
- 向き：価格×機能のバランス重視／初めての1台。
手堅くいきたい方向けの購入先
③ 高級/大型：とうめい館（オーダー/背面ミラー/国産アクリル）
- 特徴：5面体カバー＋台座の完成品。背面ミラー一体型。国産材の透明感が高評価。
- 公称：UV仕様（数値はショップ表記要確認）。
- サイズ：W45×H35×D30cm級ほか、オーダー相談可。
- 向き：大型/最高の見栄えや精度を重視する上級者。
プレミアム志向の購入先
主要スペックの比較（代表モデル）
スクロールできます
| 製品 | UV表記 | 開閉 | 背面ミラー | 目安サイズ | 想定価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 八番屋 | 公称UV仕様 | 前扉（マグネット） | − | 約W29×D25×H40cm | 安価帯 |
| HYPE GUARD® | 公称99%台 | 前扉（マグネット） | ◯（背面/台座） | W20×D20×H30cm 他 | 中価格帯 |
| とうめい館 | UV仕様（数値は表記参照） | カバー脱着 | ◯ | W45×H35×D30cm 他 | 高価格帯 |
サイズ合わせのコツ（内寸/余白/大型）
- 最大寸法を測る：本体＋台座の高さ/幅/奥行。
- 余白を足す：縦型は上部20％、横/奥行は各+2〜3cmが目安。
- 内寸で選ぶ：外寸のみ表記は板厚・枠・扉で内寸縮小に注意。
- 大型（H30cm級）はW25×D25×H35cm級から。→ 内寸・外寸・余白の公式／UVカット（大型向け）
寿命と交換目安（経年変化の考え方）
- アクリル/UV層の経年：長期使用で微細な擦り傷やカット層の性能劣化が徐々に進む場合あり。
- 交換の目安：展示環境（日当たり/時間）に依存。直射/長期なら数年スパンで見直し。
- 予防：レイアウトの見直し・窓のUVフィルム・専用クロス/中性洗剤でのクリーニング。
FAQ（よくある質問）
通常のアクリルでもUVは防げますか？
一定のUVは減らせますが、波長帯や環境で差があります。直射や長期展示ではUVカット仕様が安心です。
100均ケースでUV対策できますか？
UV表記のある製品は稀です。防塵用としては有効ですが、UV対策はフィルム/遮光/配置の併用か、UVカットケースをご検討ください。→ 100均の現実
公称“99%台”は信頼できますか？
メーカー公称値の目安です。展示環境や板厚、経年で体感は変わります。直射が強い環境では環境対策も併用を。
大型フィギュアにはどのサイズ？
W25×D25×H35cm級が基準。内寸と余白はサイズの決め方、光環境が強いならUVカット（大型向け）を参照。
関連記事
総合ガイド ／ どこで買う？ ／ 内寸・外寸・余白の公式 ／ 素材比較 ／ 100均の現実 ／ UVカット（大型向け） ／ 映える飾り方
まとめ：日当たり/展示時間が長いなら「UVカット＋環境対策」の二段構えが最短
- 直射・長期展示→ UVカットケース＋窓フィルム/遮光/配置の併用。
- 暗め・短時間展示→ 環境対策で足りる場合あり。迷ったら公称値ありのモデルを。
- サイズは内寸基準＋上部20％余白が基本。大型はW25×D25×H35cm級から検討。