「IKEAでフィギュアを飾りたい」。本記事はその一点にしぼり、現行ラインナップの中でどれが用途に合うかを分かりやすく解説します。
かつて定番の名称を耳にすることもありますが、いま買うなら現行のガラス扉キャビネットを前提に選ぶのが確実。
サイズの細かな計算やUV・素材の一般論は、下記の関連記事にまとめています。
関連記事:総合ガイド / サイズの決め方 / UVカットは必要? / 素材比較 / どこで買う?最短入手 / ニトリで選ぶ
【結論】まずはここから選ぶ早見表
| 目的 | 第一候補 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 机の横に置くスリムな展示 | BLÅLIDEN(ブローリーデン) | 縦にすっと置ける細身のガラス扉。 中型の単体や少数展示向き。 奥行と棚間の余裕を実測する。 |
| 複数体の汎用展示 | RUDSTA(ルードスタ) | 標準的な奥行と高さ。 棚の活用幅が広く、等間隔に並べやすい。 背面の演出も相性が良い。 |
| 大型や横幅の広いレイアウト | MILSBO(ミールスボ) | 本体自体が大きめ。 段差や背景を作って“見せる棚”に仕立てやすい。 搬入と固定を前提に計画する。 |
メモ: モデル名やサイズ展開は時期により変更される場合があります。
購入時はIKEA公式の商品ページでサイズと耐荷重の最新表記をご確認ください。
以下の寸法はあくまでも「傾向をつかむ目安」です。
IKEAの現行ガラス扉キャビネットの特徴
BLÅLIDEN(ブローリーデン)
細身で高さのあるガラス扉キャビネット。省スペースで設置しやすいのが長所です。およそ幅30数cm、奥行30cm前後、高さ150cm前後の構成が多く、ねんどろいどや一体のスケールフィギュアを縦に見せる用途に向きます。棚間の調整幅や棚板の耐荷重は型番により異なるため、展示予定の数と重さを先に見積もると失敗しません。
RUDSTA(ルードスタ)
標準的なサイズ感のガラス扉キャビネット。複数体の汎用展示に使いやすく、背面の雰囲気づくりもしやすいのが特長です。奥行と棚の面が取りやすいので、一段に三体前後を等間隔で並べると整って見えます。マグネットや背景紙を活用した軽い演出とも相性が良いタイプです。
MILSBO(ミールスボ)
本体が大きめで、“家具として見せる”ことを意識したキャビネット。大型フィギュアや横幅のあるレイアウトに余裕があり、段差や背景の演出を組み込みやすいのが魅力です。重量が増す分、設置場所や固定方法を事前に決めておくと安心です。
サイズの目安: BLÅLIDENは細身、RUDSTAは標準、MILSBOは大型という順で幅と高さが広がると覚えておけば、店頭でも迷いにくくなります。実寸は型番やカラーで異なるため、内寸と余白の決め方のルールに沿って再計算してください。
スケール別の選び方
- ねんどろいど・ミニ(高さ15cm前後) BLÅLIDENが候補。棚間を詰めすぎない。横一列に並べるなら段差スタンドを追加して前列の視界を確保。
- 1/18前後(高さ20〜23cm) BLÅLIDENかRUDSTA。一段に二〜三体。横と奥行は各2〜3cmの余白を確保。
- 1/7〜1/6(高さ23〜32cm) RUDSTAかMILSBO。高さはフィギュアの二割増しを目安に棚間を設定。武器や髪先の張り出しに注意。
- 複数体の横長レイアウトや大型 MILSBOが有利。段差や背景を作ると密度が出る。重量が嵩むため耐荷重と固定を必ず確認。
購入前に知っておきたい注意点
内寸と扉の開口を混同しない
商品ページのサイズは外寸基準であることが多く、実際に置ける内寸は少し小さくなります。さらに扉の枠やヒンジで開口部の寸法は内寸より狭まるため、出し入れ時に接触しないかを確認してください。迷ったら内寸と余白の公式に当てはめてから選ぶのが安全です。
棚板の耐荷重と追加の可否
フィギュア本体、台座、段差スタンド、背景板、照明などを合算し、棚板一枚あたりの耐荷重内に収まるように計画します。追加棚や別売パーツの対応はモデルで異なるため、購入時に確認しておくと安心です。
搬入経路と設置場所
パッケージの大きさと重量、エレベーターのサイズ、部屋のドア幅、設置後の動線を事前にチェックしましょう。直射日光やエアコンの風が当たる場所は避け、必要に応じてUV対策や遮光も検討します。
照明と演出の基本
IKEAの照明キットやバー型ライトを活用すると、棚全体の明るさと見え方が大きく変わります。配線は上部や背面の取り回しを想定し、ケーブルの逃しを妨げないレイアウトに。
背面紙や半透明パネル、ミラーの併用で奥行と立体感が出ます。点灯時間は短めにすると熱と退色のリスクを抑えられます。
耐震と安全の考え方
日本では転倒防止金具での壁固定が基本です。床との設置面には耐震ジェルや滑り止めを併用し、重量物は下段へ。棚板ガラスに過荷重をかけない、扉の開閉はゆっくり行うなど、日々の運用でも安全第一を徹底しましょう。
IKEAが合わないケースはこう選ぶ
扉の密閉性、防塵、UVカットを最優先にするなら、専用のアクリルケースが近道です。前扉や防塵パッキン、背面ミラーのあるモデルは一体を美しく見せる展示に最適。詳しくはUVカット徹底ガイドと素材比較を参考にしてください。
チェックリスト
- 飾る最大寸法を採寸(本体と台座、武器や髪先の突出も含める)
- 内寸と扉の開口寸法を分けて確認する
- 棚板の耐荷重と追加棚の可否を確認する
- 直射日光と空調の風を避ける設置計画を立てる
- 転倒防止金具と耐震ジェルの用意をする
- 照明と配線の取り回しを先に決めておく
FAQ
どのモデルを選べば間違いないですか。
細身で一体映えならBLÅLIDEN、汎用の複数展示ならRUDSTA、大型や横幅の広いレイアウトならMILSBOという順に検討すると決めやすくなります。
数字上は入るのに扉で当たります。
扉の開口は内寸より狭くなることがあります。開口寸法で再チェックし、棚間や角度を調整してください。
照明はどの位置が良いですか。
上部からの面照明が基本です。反射が強い場合は背面紙や半透明パネルで光を和らげると見やすくなります。
密閉性やUVが気になります。
防塵やUVを最優先するなら専用アクリルケースを検討してください。必要性の判断と製品選びはこちらをご参照ください。
関連記事
総合ガイド / サイズの決め方 / UVカット徹底ガイド / 素材比較 / どこで買う?最短入手 / ニトリで選ぶ
